一般財団法人 国際協力推進協会
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町6-12
紀尾井町福田家ビル3階

バヌアツ気候変動適応・気象・地象災害・エネルギー・環境・国家災害管理大臣招待計画

バヌアツ気候変動適応・気象・地象災害・エネルギー・環境・国家災害管理大臣招待計画
(左から:荒木事務局長・理事、レゲンバヌ大臣、奥田駐バヌアツ大使)

2026年3月9日から14日まで、APICはバヌアツ共和国のラルフ・レゲンバヌ気候変動適応・気象・地象災害・エネルギー・環境・国家災害管理大臣を招待しました。

滞在中、石原環境大臣、堀井外務副大臣との会談のほか、都内で資源リサイクル工場、埼玉県で浄化槽の製造会社とその使用現場の視察を行いました。また、長崎県では知事表敬、プラスチックのリサイクル工場、諫早市の浄化センター、雲仙天草国立公園、島原市のがまだすドーム(雲仙岳災害記念館)などを視察しました。さらに、上智大学において、講演も行いました。

石原環境大臣との面談に先立ち、「日本国環境省とバヌアツ共和国気候変動適応・気象・地象災害・エネルギー・環境・国家災害管理省との間の環境分野における協力覚書」に両大臣が署名を行いました。帰国中の奥田駐バヌアツ大使も、本会談、長崎・雲仙視察のほか、外務副大臣等との会談に同行・同席し、APICからは、田中常務理事が外務省、笹川平和財団訪問に同行、荒木事務局長・理事が長崎・雲仙、都内の工場、埼玉の工場視察に同行しました。

レゲンバヌ大臣は、外務大臣当時、気候変動に関する国家の義務についての勧告的意見を国際司法裁判所(ICJ)に求める国連決議の策定を主導するなど、気候変動に関する国際的な議論において世界をリードする一人として注目を浴びており、文化人類学者・芸術家としての経歴も有する、バヌアツの有力なリーダーの一人と目されています。

◆APICでのオリエンテーション

3月9日(月)に、重家理事長等より歓迎の挨拶と、日本の政治・経済・社会情勢等について説明を行い、プログラム内容について説明を行いました。

◆城南島のリサイクル工場 視察

同日午後、東京都大田区の城南島にある2つの資源リサイクル工場を視察しました。城南島は、首都圏の廃棄物問題解決に向け、新たな廃棄物・リサイクル施設を整備する「スーパーエコタウン事業」として展開しているものです。

最初に訪れた株式会社アルフォは、食品廃棄物を蒸発乾燥・飼料化する事業を行っており、視察した第2飼料化センターでは(鳥・豚用の)飼料化に加えバイオガス発電を行っており、工場内の各過程をつぶさに見学しました。

その後、隣地の成友興業株式会社 城南島第二工場を訪問しました。同社は、建設事業・環境事業・環境エンジニアリング事業の3つの事業を営んでおり、城南島第二工場では、がれきや建設汚泥からセメントの原料になるまでの過程を見学しました。

◆ニッコー(株)埼玉工場 訪問

10日(火)は埼玉県行田市にあるニッコー株式会社埼玉工場を訪問し、家庭用から大型までの浄化槽の製造過程を視察しました。その後、600名に対応できる浄化槽が実際に稼働している近くの天然温泉施設を見学しました。

ニッコー(株)埼玉工場 訪問

◆石原環境大臣との会談

午後は、東京に戻り、石原宏高環境大臣と面談し、「日本国環境省とバヌアツ共和国気候変動適応・気象・地象災害・エネルギー・環境・国家災害管理省との間の環境分野における協力覚書」への署名が行われました。会談で石原大臣からは、太陽光発電やバヌアツにおけるLED発電の実施状況などについて説明があり、レゲンバヌ大臣からは同国の国家エネルギーロードマップや、ごみ埋め立て処分場、下水処理などの課題について説明があり、今後の協力について話し合いが行われました。

石原環境大臣との会談
石原環境大臣と協力覚書に署名

夜は、重家理事長主催の夕食懇談会が開催され、フリッツ駐日ミクロネシア連邦大使、ビング駐日マーシャル諸島共和国大使などが参加しました。

◆長崎原爆資料館 訪問

11日(水)は長崎に移動後、長崎原爆資料館を訪問し、井上啄治館長から展示の説明を受けました。大臣は原爆の悲惨さに衝撃を受け、バヌアツをはじめ太平洋島嶼国では多くの国が反核の立場をとっていることを説明し、第二次大戦後も世界中で地下核実験が行われていることに驚いていました。

◆長崎県知事 表敬

同日午後、平田研長崎県知事を表敬訪問しました。知事からは、歓迎の辞に続いて、長崎には雲仙など2つの国立公園があり、自然環境や火山景観、温泉を守り、観光資源として活用に取り組んでいることの説明がありました。レゲンバヌ大臣からは、環境分野において長崎と多くの共通の課題があるので、今後の交流促進への希望が示されました。

ニッコー(株)埼玉工場 訪問

◆N LOOP(株)訪問

その後、長崎市のプラスチックリサイクル施設であるN LOOP(エヌ・ループ)株式会社を訪問し、海野泰兵代表取締役の案内で工場内を視察しました。バヌアツでもプラスチックごみの対策が課題となっており、大臣は熱心に質問していました。

◆長崎視察

12日(木)は、環境省雲仙自然保護官事務所の日比野晃裕自然保護官の案内で、雲仙地獄めぐり(温泉地を歩いて見て回る)を行い、雲仙の概要の説明を受けました。その後、がまだすドーム(雲仙岳災害記念館)を訪問しました。「がまだす」とは「頑張る」という意味だそうです。記念館では、杉本伸一館長から、噴火による甚大な被害の様子をビデオ映像などを見ながら説明を受けました。バヌアツにも世界的に有名な活火山があることから、大臣は強い関心を示しました。

長崎視察

その後、諫早市の大村湾南部浄化センターを訪問しました。同センターは、大村湾南部の流域下水道の浄化を行っており、大臣は、傾斜を利用して効率的に集合処理を行う設計に関心をもっていました。

さらに、森園公園に立ち寄り、廃ガラス再生砂を用いて造成した「ガラスの砂浜」を視察しました。大臣は、バヌアツでは廃ガラスをコンクリートの原材料としていると述べていました。

◆外務省 訪問

13日(金)は外務省を訪問し、中村亮 地球規模課題審議官、奥山爾朗太平洋・島サミット担当大使と、太平洋・島サミットや日本の気候変動対策支援について意見交換を行いました。続いて堀井巌外務副大臣と会談し、2024年12月の地震への日本の支援に対し謝意が示され、本年が外交樹立関係45周年であることを踏まえ、気候変動や自然災害等の共通課題への協力関係を一層強化することを確認しました。

◆笹川平和財団 訪問

その後は、笹川平和財団海洋政策研究所を往訪、先ごろバヌアツを訪れた小林正典主任研究員等と気候変動等について様々な意見交換を行った後、同財団本部を訪れ、牧野光琢所長と意見交換を行いました。

◆上智大学での講演

同日、上智大学アイランド・サスティナビリティ研究所(ISI)主催(APIC、PIC(国際機関 太平洋諸島センター)の共催)で、レゲンバヌ大臣による「島々は沈まない(Islands Will Not Sink)」と題する講演会が開催されました。冒頭、まくどなるどISI所長からレゲンバヌ大臣の紹介があり、続いて共催者としてAPIC重家理事長とPIC斎藤龍三所長が挨拶をしました。会場には、研究者、内外のNGO、メディア、学生など、約50名が参加し、バヌアツの概要と歴史、エネルギー目標とインフラの課題、廃棄物問題、自然災害と気候変動による影響、気候正義と国際社会への訴え等について講演が行われました。質疑応答ではICJへの提訴の経緯、化石燃料の利権と民間連携の必要性などについての質問があり、非常に有意義な講演会となりました。

上智大学での講演にて

WHAT'S NEW

- 2026.9.10 EVENTS
マーシャル諸島財務・銀行・郵政大臣招待計画を更新しました。

- 2026.9.10 EVENTS
バヌアツ気候変動適応・気象・地象災害・エネルギー・環境・国家災害管理大臣招待計画を更新しました。

- 2026.9.10 EVENTS
フィジー公共事業・気象サービス・運輸大臣招待計画を更新しました。

- 2026.7.16 EVENTS
第430回早朝国際情勢講演会を更新しました。

- 2026.7.31 GREETINGS
理事長挨拶を更新しました。

- 2026.6.18 EVENTS
第429回早朝国際情勢講演会を更新しました。

- 2026.5.14 EVENTS
第428回早朝国際情勢講演会を更新しました。

- 2026.4.16 EVENTS
第427回早朝国際情勢講演会を更新しました。

- 2026.3.19 EVENTS
第426回早朝国際情勢講演会を更新しました。

- 2026.2.20 SCHOLARSHIP
APICの留学生たちが広島にて国内研修を更新しました。

All Rights Reserved. Copyright © 2008-2026, The Association for Promotion of International Cooperation.