一般財団法人 国際協力推進協会
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町6-12
紀尾井町福田家ビル3階

太平洋・カリブ学生招待計画 2025

太平洋・カリブ学生招待計画 2025

 2025年6月29日から7月24日までの約3週間、太平洋・カリブ地域から計10名の大学生を招待しました。このプログラムは、日本についての理解を深めるとともに、国際的な交流を促進することを目的としています。招待された学生たちは、日本滞在中、上智大学の短期プログラム「Summer Session in East Asian Studies」(以下、Summer Session)に参加し、週末にはAPIC主催の観光ツアーを通じて日本文化を体験しました。これにより、参加者は学びと共に、異なる文化背景を持つ学生たちとの交流を深め、日本の多様な社会を直接体感する機会を得ました。

◆プログラム概要

 この招待計画は、夏季に実施されるのは今年で3回目となり、冬季プログラムと合わせて通算8回目の開催となります。今回の参加学生は、太平洋地域から5名(フィジー、トンガ王国、パラオ、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島)、カリブ地域から5名(ジャマイカ、トリニダード・トバゴ、バルバドス、アンティグア・バーブーダ)です。
 学生たちは、7月1日から22日までの約3週間にわたるSummer Sessionを通じて、日本の文化、教育、歴史、社会、ポップカルチャー、芸術、日本語、東アジアの社会など、多岐にわたるテーマについて学びました。世界各国から参加する大学生と共に学ぶことで、多文化環境での学習・交流を深める貴重な機会となりました。

オリエンテーション
上智大学学生食堂

(左:オリエンテーションの様子、右:上智大学学生食堂でのランチ)


◆週末の日本文化体験

 週末には、APIC主催の観光ツアーが行われました。7月5日には都内観光を実施し、都内を一望できるオープントップバスツアー、江戸切子体験、浅草を訪問し通じ、東京の「伝統とモダン」が共存する魅力を体感しました。江戸切子体験では、それぞれが工夫を凝らしオリジナルのグラスを完成させました。
 7月12日には、株式会社エヌアイデイの協力のもと、千葉県香取市佐原を訪れました。現地では、千葉県立佐原高等学校の生徒たちと交流し、香取神宮を参拝、学業成就のご祈祷を受けました。その後、「佐原の大祭 夏祭り」を見学し、山車会館で歴史を学ぶなど、地域文化への理解を深めました。屋台での買い物や「小江戸」と呼ばれる町並みの散策を楽しむ姿も見られ、交流の最後にはSNSを交換して今後のつながりを約束する学生もいました。
 また本訪問には、2017年の本招待計画を契機に再来日し、現在は筑波大学大学院で学ぶボビー・スウクーさんも参加。自身の経験を踏まえ、日本の大学院進学やJETプログラム参加を検討している学生たちへアドバイスを送りました。
 7月19日には、横浜を訪れました。三菱みなとみらい技術館、横浜中華街、カップヌードルミュージアム、コスモワールドといった多様なスポットを巡る一日でした。特に三菱みなとみらい技術館とカップヌードルミュージアムでは日本の技術力・発明という部分に大変興味を持ち、真剣に見学している姿が印象的でした。

浅草観光 佐原の大祭 夏祭り 三菱みなとみらい技術館 カップヌードルミュージアム

(左上:江戸切子体験、右上:香取神宮を参拝、左下:三菱みなとみらい技術館、右下:カップヌードルミュージアム)


◆在京ジャマイカ大使館へ表敬訪問

 APICの活動について理解を深めていただくという観点から、カリブ5か国からの学生は揃って駐日ジャマイカ大使館を表敬訪問しました。滞在中の学びや日本の規律正しさや侘び寂びといった概念といった日本への印象を共有していました。リチャーズ大使からは、学生たちには将来、日本とのかけ橋として活動してほしいと激励があり、学生にとって大きな励みとなりました。

◆修了式・フェアウェルパーティー

 プログラム最終日には、上智大学にて修了式とフェアウェルパーティーが開催されました。修了式では、APIC重家俊範理事長および杉村美紀上智大学学長が挨拶があり、続いて学生たちによるSummer Sessionでの受講授業、日本で訪れた場所、自国との比較などの滞在中に受けた知的刺激についてのプレゼンテーションを行いました。その後、重家理事長から学生一人ひとりに修了証書が手渡されました。
 フェアウェルパーティーでは、重家理事長による開会の後、来賓としてテヴィタ・スカ・マンギシ駐日トンガ王国大使乾杯より乾杯のご発声をいただきました。トンガの学生による伝統舞踊の披露も行われ、マンギシ大使も飛び入り参加し会場は温かな一体感に包まれました。最後は全学生名残惜しそうに、最後の交流を楽しんでいました。
 このプログラムを通じて、参加学生は日本の文化や社会に触れ、国際的な視野を広げることができました。今後、各国の若者が日本との友好関係をさらに深め、相互理解の輪を広げていくことを期待しています。

修了式・上智大学学長
修了式・集合写真

(左:上智大学 杉村美紀学長、右:修了式での集合写真)


WHAT'S NEW

- 2025.7.31 EVENTS
ジャマイカでの日本語スピーチコンテスト開催支援2025を更新しました。

- 2025.7.17 EVENTS
第419回早朝国際情勢講演会を更新しました。

- 2025.6.19 EVENTS
第418回早朝国際情勢講演会を更新しました。

- 2025.5.15 EVENTS
第417回早朝国際情勢講演会を更新しました。

- 2025.5.8 SCHOLARSHIP
APICの留学生たちが丹波篠山にて国内研修を更新しました。

- 2025.5.8 SCHOLARSHIP
第6期ザビエル留学生が上智大学を卒業を更新しました。

- 2025.4.28 EVENTS
ジャマイカ外務・貿易省二国間関係局長招待計画を更新しました。

- 2025.4.17 EVENTS
第416回早朝国際情勢講演会を更新しました。

- 2025.3.13 EVENTS
第415回早朝国際情勢講演会を更新しました。

- 2025.2.20 EVENTS
第414回早朝国際情勢講演会を更新しました。

All Rights Reserved. Copyright © 2008-2025, The Association for Promotion of International Cooperation.