一般財団法人 国際協力推進協会
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理事長コラム(2023.1)

新年おめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年は、新型コロナとロシアによるウクライナ侵攻に追われる年になりました。世界は、何とかコロナを押さえて生活や経済などを取り戻し、一刻も早く平和と秩序を取り戻していかねばなりません。

昨年は、当協会も2年振りに海外との活動を再開することが出来ました。10月にはジャマイカのチャールズ農業・漁業相の訪日が実現しました。大臣一行は東京での国際コーヒー見本市に出席、我が国政府関係者と会談、また同国が力を入れている漁業の発展等のために千葉県、神奈川県の各所を視察されました。

同月下旬には、フィジー、ソロモン諸島、サイパン、ジャマイカ、バルバドスの一線の記者の方々等の参加を得て、ジャーナリズム・フェローシップを実施しました。鹿児島県のごみ処理施設等を視察、日本滞在中も記事を執筆、それらの記事は本国のメディアで報道されました。

更に11月にはバルバドスの水産資源管理・環境分野を専門とするリーダー4名の訪日も受け入れることが出来ました。三重県の施設訪問など、同国を対象とする初めての主要な事業となりました。

我々事務局も忙しい数か月を過ごしましたが、久しぶりの人的交流再開となり、嬉しい繁忙となりました。海外の皆様を我が国に迎えて、強く印象に残ったことが一つあります。それは、どの国から来られようとも、今や世界の人々はお互いに、直ぐに疎通でき、仲良くなれる程近くなっていることと、産業や環境等の問題について直ちに深い政策議論が出来るほど問題意識や政策思考が共有されているということでした。記者プログラム参加者は、太平洋とカリブ海という地球の半分位離れた地域からのジャーナリスト達でしたが、その地理的距離を越えて、瞬く間に打ち解け、お互いが同じプロのジャーナリスト仲間として会話をしていました。またバルバドスのリーダーズ・プログラムの参加者の中には、エジプトのシャルム・シェイクのCOP27から直接訪日された方もおられ、参加者は環境問題等につき世界の最新の標準や言葉で議論していました。正に人々のアスピレーション(願望)やチャレンジ(課題)は、今や国境を越えて全てがグローバル、リアル・タイムで一体化していることでした。

これらの事業実施に当たっては、多くの機関や施設等で視察を受けて入れて頂くなど、多くの御協力を頂きました。この機会に厚くお礼を申し上げます。


(2023年1月)


一般財団法人 国際協力推進協会
理事長 重家 俊範

(本頁の内容は、APIC会報誌第15号冒頭に掲載しているご挨拶文と同様です。)

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