第321回カントリー情報早朝講演会

講師:外務省 外務事務次官 齋木昭隆氏
演題:「2016年の日本外交 課題と展望」
1. 日時:2016年1月20日(水)
午前8時30分~10時00分
2. 講師:齋木昭隆氏
外務省 外務事務次官
3. 演題:「2016年の日本外交 課題と展望」
4. 場所:ホテルオークラ東京
5. 概要
講演では、齋木昭隆外務事務次官より、日本と諸外国との関係や現在の世界情勢を踏まえた上で、2016年における日本の外交のあり方ついて幅広いお話があった。
APICでは、国際協力について大学生の理解を深めるため「APICインターン制度」を設けています。1月20日のAPICカントリー情報早朝講演会を傍聴して、次のような印象記を寄せました。
「2016年の日本外交 課題と展望」と題された今回の講演では、主に、2015年の日本外交の総括と2016年の日本外交の見通しについてのお話があった。講演会では、地球規模での各国間の関係性や日本と諸外国においての関係性を、簡潔に、かつ包括的に述べられていたが、以下では、私が最も関心を引かれたことについて手短にまとめたいと思う。
現在、世界的な脅威としては実に様々な問題が挙げあれると思うが、その中でも私はテロの脅威に最も関心がある。日本は宗教色が強い国ではないといったことや、日本は移民をあまり受け入れていないという理由で、日本は安全だとは全く言い切れず、東京もテロの標的として例外ではない。パリのテロ事件以降、テロを身近に感じ、テロに対して恐怖を覚える。
実際に、今年は志摩サミットが計画されており、日本でのテロの可能性が高くなっている。齋木事務次官は、日本でのテロを阻止するためには、水際対策が肝だと言及されていた。同事務次官によると、ISとの接触者が多いとされているインドネシアからは、日本へ観光の場合、ビザが不必要であり、さらに、日本では、西欧諸国のように、盗聴などでの未然防止措置が禁じられているとのことだ。このような状況下で、テロを未然に防止するためには、空港や港での入国審査が重要になってくるが、それだけでは不十分だと同事務次官は述べる。日本のみならず、世界各国でのテロ防止に、外交が担う役割は大きいと思われる。
講演の冒頭に同事務次官から、2016年は波乱の多い1年になるとの一言があったように、テロの問題を含め、2016年は日本や世界の外交問題に注目していきたいと思う。

インターン生
国際基督教大学3年 松尾彩花
(※このインターン生の印象記は、講師の意見やAPICの意見を反映したものではありません。)
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