ミクロネシア三か国若手リーダー招聘計画
(駐日パラオ共和国大使館にて、アデルバイ大使(左から2番目)と)
◆3年越しの実施
本計画は当初2020年に実施予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の影響で延期となり、この度、3年越しに実施が可能となりました。
本プログラムは、参加者の関連する分野において、東京及び地方での視察や意見交換、ブリーフィングを通して日本での取り組みを学ぶことで参加者の母国への発展に寄与する一助となることを目的としています。今回招聘したヨウタ・オウエ氏はエネルギーやインフラ整備分野、ブライアント・ゼベディ氏は海洋保護分野、レイモンド・オーガスト氏は人材開発分野に関わる職務に就いているため、日本滞在中はその分野に関わる団体や省庁を訪問しました。また、東京や広島での観光や防災学習体験を組み込む等、日本の社会や取り組みに関して学びを深める機会も設けています。
◆東京での視察・訪問
7月31日は午前中にまずAPIC事務所にてプログラムの詳細の説明を行いました。参加者3名からは「日本での取り組みを学び、母国に応用できるものは取り込みたい」とのコメントがありました。その後、APICが支援しているザビエル留学生とMCT留学生と面会しました。参加者3名ともAPICの奨学金プログラムについては来日前から知っており、学生たちへ研究内容や専攻等に関して質問していました。特に今年9月に卒業したナターシャさんとシャナイアさんは、オウエ氏と同時期にザビエル高校(ミクロネシア連邦)に在籍しており、専攻もオウエ氏の職務内容に関係していることから、帰国後に仕事で連携したいという話もあり、両者にとって良い交流の場となったようです。
(ザビエル留学生・MCT留学生との面会)
8月1日午前は日本工営株式会社を訪問し、海外におけるインフラ関係のプロジェクトについて説明がありました。午後には防災体験学習施設「そなエリア東京」と東京スカイツリーを訪問しました。そなエリア東京の訪問では3名とも「災害発生時の対応に関して良い勉強の機会となった」と感想を述べました。
(日本工営株式会社を訪問)
(南洋貿易株式会社を訪問)
4日に訪問した東京外国人採用ナビセンターでは、同センターで行っている企業と外国人労働者の求職者に対するサポートに関して説明がありました。企業側に対しては、外国人が就労し始めた際に職場環境に上手く馴染むよう、宗教や文化面での配慮に関する助言をしており、一方で、求職者に対しては直接のマッチングはしていないものの、独特な日本の就活の流れに苦戦する外国人のためにアドバイスをしているということでした。
◆地方視察
5日には東京を出発し、広島へ移動後、広島平和記念資料館、原爆ドーム、広島城を訪れ、宮島の旅館での滞在を楽しみました。参加者たちは、原爆ドームが爆心に近い場所にあるにも関わらず現存していることに驚き、資料館を訪問した際にはビキニ環礁での水爆実験も話題に上りました。翌6日には厳島神社など宮島内での観光を楽しみ、その翌日の岡山県日生(ひなせ)訪問に備え移動しました。
(宮島観光)
(アマモの種の選別作業体験中)
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