第2期APIC-MCT留学生が上智大学大学院を卒業
(ラジキット・ルフスさん(一番右))
上智大学(大学院)に入学したことは私にとって素晴らしい選択でした。環境保全や持続性について、教授の方々から非常に多くのことを学べたからです。上智で環境学を専攻し、学問を追求することが、私と私の母国にとって有益で価値のあることだと勉強を通じて気付かされました。困難に直面することもありましたが、全てにおいてより良い未来を築くためにはそれらの困難に立ち向かうこともいとわなかったです。それには大変な努力や決断、モチベーションを要しましたが、失敗を乗り越えられると確信するために全力を注ぎました。「行動は言葉よりも雄弁だ」と知ったあとは、もっと知識を得るという自分の役割を果たし、将来、母国に貢献できるよう準備をしました(上智大学のおかげです)。
日本での生活について
日本での生活は素晴らしかったです。日本の文化に触れ、人々がお互いに敬意を持って接していることについてたくさん学びました。私が研究に集中し続けられるように支えてくれた日本の友人やその家族に感謝したいと思います。小さな島国(マーシャル諸島)から来た私にとって日本の生活習慣は全く異なっていて、多くのカルチャーショックがありましたが、楽しかったです。日本で勉強する機会を与えてくれて、現地の人々や国、そして一番重要である文化とのつながりを作ってくれたAPICの留学プログラムにも感謝したいです。大学でお世話になった教授の皆さま、私がホームシックになったときにいつも近くにいてくださりありがとうございました。大学の友人の皆さん、またいつか会いましょう。日本での生活は私の人生で最も素晴らしい経験でした。また近いうちに訪れたいです!
卒業後の近況として、現在どのような仕事をしていますか?
私は2014年にハワイ大学ヒロ校を卒業し、地理学の学士の学位を取得しました。2016年に天然資源・貿易省の農業部門のもとで、食糧農業機関(FAO)の現地コンサルタントとして食料安全保障関連のプロジェクトに携わり、現在も同省の農林コーディネーターとして勤めています。2018年に上智大学で地球環境学の修士号取得のために学業に復帰し、2021年に卒業しました。大学卒業後、母国に帰り、マーシャル諸島の森林行動計画を監督しています。
私の目標は、環境保全に関心があったので、私たちの生態系への脅威となるものを特定し、防ぎ、そして軽減するために貢献したいということでした。上智大学大学院地球環境学研究科ではこれらのスキルを身に着けて、私のコミュニティや国、政策決定者に対して環境保全についてうまく説明できるようになりました。農林コーディネーターとして、私のコミュニティに、自分たちの土地をもっと環境に優しい方法で保護し、私たちが何年ものあいだ行っている伝統的な方法での植林を促進しました。他にも、マーシャル諸島の食料および栄養の安全保障を促進するためのいくつかのプロジェクトにも参加しています。
「APIC-MCT留学生奨学制度」は、上智大学・ミクロネシア自然保護基金(Micronesia Conservation Trust:MCT)・APICの三者間の連携協定に基づき、環境保全という観点から人材を育成することを目的に、ミクロネシア3カ国から留学生を派遣し、上智大学大学院地球環境学研究科での修士号の取得を目標とした留学プログラムです。2017年のプログラム開始以降、これまで4名の大学院生が卒業し、現在3名の学生がそれぞれの研究テーマを持ちながら日々、研究に打ち込んでいます。
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