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第3期ザビエル留学生が上智大学を卒業


第3期ザビエル留学生が上智大学を卒業

2020年9月18日、第3期ザビエル留学生として上智大学で4年間学んでいたアンドレイ・ミゲル・ロンキリオ(Andrei Miguel Ronquillo)さんが卒業しました。


アンドレイさんからのコメントをご紹介します。(APIC和訳)

はじめに改めて私の自己紹介をさせていただきます。私の名前はアンドレイ・ミゲル・ロンキリオです。私はついこの前上智大学を無事卒業することができました。

私はミクロネシア連邦のチューク州から参りました。小さな島から来た私にとって、日本での4年間の生活は毎日が新鮮で記憶に残るものばかりでした。ここでは私の経験についてお話させていただきます。

私は高校生の頃から親元を離れ、チューク州にあるザビエル高校で学んでいました。しかしながら、日本という異国の地、そして東京という世界的にも大きな都市で勉強する機会はもちろん初めてであり、最初は上智大学の生活に慣れることさえも精いっぱいでした。しかしこの経験こそが、私を人間としてより大きく成長させてくれたと、今では胸を張って言えます。

当初は朝早く起きて、満員電車に乗り、授業に参加するという当たり前のことさえも大変なことでした。しかし徐々にもそれに慣れていき、授業中にはただ参加するだけでなく、しっかりと自分の意見を発表できるようになったことは自分の中での大切な成長だったと感じています。さらには、月々の生活費の使い方や、料理を学ぶとともに、勉強と課外活動により多くの時間を割くために自身の時間を管理できるようになり、より自立した人間になれたのではないかと思います。

大学の授業では、日本について学ぶ授業をたくさん取ることができました。特に日本文学や日本社会の歴史についての授業に参加したことにより、私の知識や行動の域は大きく広がりました。さらに自分とは異なる背景を持つ人々や自分の国のものとは異なる文化に対して、理解を深め、感謝できるようになりました。

また、哲学や考え方そのものを学ぶ授業では、問題をより分析的かつ批判的にとらえられるような思考法を身につけることができました。こうした成長の一つ一つのおかげで私の日本での生活はかけがえのないものとなりました。

学校生活以外にも印象的だったできごとがたくさんあります。例えば千葉県のお祭りに参加し、他の参加者とともに踊ったり、焼き鳥を焼いたりした経験は、ただただお祭りに参加するだけではなく、地元の方々とともに楽しむことができた貴重な経験です。

私の家族が来日した際に京都や大阪を訪れたことも良い思い出です。東京の忙しさから少し開放された時間であり、稲荷神社や道頓堀など様々な名所を回れたことはとても貴重な経験でした。

日本で生活し、そして貴重な経験をたくさんできる機会をくださったAPICに感謝申し上げます。日本で過ごした時間はとても有意義なものであり、一生忘れられない宝物となりました。
(アンドレイ・ミゲル・ロンキリオ)


「ザビエル留学生奨学金」は2014年に始まった奨学金制度で、ミクロネシア連邦チューク州にあるザビエル高校・上智大学・APIC の三者間の合意に基づき、ザビエル高校から上智大学へと留学生を派遣するプログラムです。これまで計9名の学生が本奨学金制度によって上智大学に入学し、3名が卒業しました。

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