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上智大学曄道学長のカリブ諸国訪問に同行


上智大学曄道学長のカリブ諸国訪問に同行
(ACSにて)

2019年8月18日から28日の日程で、上智大学曄道佳明学長がカリブ諸国を訪問し、上智大学からは三輪義彦学長補佐及び大学院地球環境学研究科あん・まくどなるど教授が、また、APICからは荒木恵理事・事務局長が同行しました。今回の訪問先は、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ、バルバドスの3カ国です。

APICは2014年に上智大学と教育連携協定(Memorandum of Understanding:以下、MoU)を締結しており、APICの「日・カリブ友好協力事業」の一環として、2015年には上智大学と西インド諸島大学(The University of the West Indies:以下、UWI)の間の学術交流協定(MoU)の締結を支援しました。このMoUの下で、上記のカリブ3カ国においてまくどなるど教授を講師として「環境セミナー」を開催してきたところです。今回の訪問の目的は、MoU締結から4年が経ち、また、2018年12月に上智大学でSophia University Island Sustainability Unit(SISU)※1 が設立されたこともあり、UWIとの間でより具体的な協力について協議を行うため、曄道学長及びSISUの責任者である、まくどなるど教授が各校を訪問することとなり、上記の経緯からAPICの同行を求められたものです。

◆ ジャマイカ訪問
ジャマイカでは、山﨑啓正 在ジャマイカ日本国大使を表敬訪問した後に、UWIモナ校にて、リチャード・バーナル副学長(地域本部担当)に面会しました。曄道学長からは、SISUが設立されたことを踏まえ、より具体的な協力内容について協議したいとの説明があり、それに対し、UWI側からは、海洋科学、環境、災害・危機管理、アニメ、スポーツなどの分野について関心が示されました。

その後、イエズス会が運営する4年制の高校であるセント・ジョージズ・カレッジ(St. George’s College)を訪問しました。同校の生徒の15%程度が奨学金を得て米国に留学しているとのことです。上智大学の海外指定校は現在26校ほどありますが、カリブ・中南米はまだないとのことで、上智大学としても海外指定校として実現できればということでした。

大使公邸で開催された夕食会では、APICがこれまでに実施した招待計画の参加者の成功例としてミクロネシア連邦の大統領になった人物がいることを紹介すると、山﨑大使からは、ジャマイカではAPICが以前招待したショーナ・ケイ・リチャーズ氏(2017年4月実施の「カリブ諸国若手リーダー招聘計画」参加者)も外務省の女性課長として注目されており、彼女もAPICのプログラムで日本に行けたことに感謝しているという紹介がありました。

上智大学曄道学長のカリブ諸国訪問に同行
(バーナル副学長(右列奥から2番目)との面会)

◆ トリニダード・トバゴ訪問
トリニダード・トバゴでは、平山達夫 在トリニダード・トバゴ日本国大使を表敬訪問し、UWIモナ校での議論の内容や今後の流れについて荒木事務局長より説明しました。

UWIセント・オーガスティン校ではブライアン・コープランド学長に面会しました。曄道学長から訪問の目的について説明があり、荒木事務局長からAPICの活動の概要や、昨年同校で開催した環境セミナー、毎年1月に実施している「太平洋・カリブ学生招待計画」でこれまで訪日した学生のうち、ジャマイカ、バルバドス、トリニダード・トバゴの学生がそれぞれ1名ずつ現在、日本の大学院に留学していること、本年8月にトリニダード・トバゴの学生1名がJETプログラム※2 で来日して現在、熊本県の学校で英語を教えていることなどについて説明しました。コープランド学長からは、自分自身が「西インド諸島大学セント・オーガスティン校学長招待計画」(2017年実施)で日本に招待されたことについて言及がありました。

まくどなるど教授のSISUの説明には、各学部長も関心を持って聞いており、どのように協力していくのかについて多くのコメントがありました。また、カウンターパートとなるであろう環境研究所のジョン・アガード所長からは、島の持続可能性に関してはUWIも同様の考え方をしており、今後研究を行っていく予定なので是非協力したいという発言がありました。

同国では、UWIのほかに、海洋研究所(Institute of Marine Affairs:以下、IMA)とAssociation of Caribbean States(ACS)を訪問しました。IMAは、海岸の侵食やパラオの珊瑚礁センターのような活動のほか、トリニダード・トバゴのみならず、カリブ海に面している諸国を対象にしているため、上智大学としては是非SISUとの協力関係を深めたいということです。ACSは、カリブ海の25カ国のメンバー国と12カ国の準メンバー国・ 地域で構成される国際機関で、日本はオブザーバー国として登録されています。事務局長のジューン・スーマー博士も、上智大学との連携に賛同しました。

上智大学曄道学長のカリブ諸国訪問に同行
(コープランド学長(奥中央)との面会)

◆ バルバドス訪問
バルバドスでは、品田光彦 在バルバドス日本国大使を表敬訪問しました。その後、まくどなるど教授がCentre for Resource Management and Environment Studies(CERMES)の所長を訪問してSISUの説明をし、CERMESの所長も協力に賛同しました。翌週にUWIケイブヒル校バイオレット・バリトー学長との面会で報告する予定でしたが、当時発生していたハリケーンの影響で面会は残念ながら中止となりました。

今回の訪問は、各校、各機関で具体的な連携事業について合意が得られ、有意義なものとなりました。大学を文字通りグローバルにするためには、海外の大学とも提携し、教員や学生も国際化することが大事だという発見がありました。今般のUWI等との連携はその土台作りとなることが期待されます。


※1 2018年10月設立。あん・まくどなるど教授をリーダーとし、上智大学を拠点とした研究や教育活動によって島国の発展や問題解決に取り組む組織。

※2 語学指導等を行う外国青年招致事業(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略で、外国青年を招致して地方自治体等で任用し、外国語教育の充実と地域の国際交流の推進を図る事業。(JETプログラム公式サイトより引用)

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