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太平洋・リーダー招聘計画 ミクロネシア連邦ウルセマル連邦議員 (元大統領) 招聘

太平洋・リーダー招聘計画 ミクロネシア連邦ウルセマル連邦議員 (元大統領) 招聘
(手交式にて、感謝決議を渡すウルセマル連邦議員(左)と坂本光彦氏(右))

2017年11月27日~12月2日にかけて、APIC太平洋リーダー招待計画の一環として、ミクロネシア連邦よりウルセマル連邦議員(元大統領)を日本に招待しました。訪日期間中に、ザビエル留学生のための奨学金に多大なご寄付をいただいた坂本光彦氏に対する、ミクロネシア連邦議会の感謝決議手交式が併せて開催されました。


◆ 東京都内での視察

日本滞在期間中の前半は東京都内での視察として、ウルセマル議員は外務省訪問、日本・太平洋島嶼国友好議員連盟訪問、上智大学訪問、テンプル大学学長とも面会を行いました。外務省では、フリッツ在京ミクロネシア大使とともに、堀井巌外務大臣政務官と面会しました。日本・太平洋島嶼国友好議員連盟を訪問した際は、同連盟会長を務める古屋圭司衆議院議員他3名の議員と懇談し、活発な意見交換が行われました。
上智大学では、APIC佐藤昭治常務理事(上智大学グローバル教育センター客員教授)の案内で、四谷キャンパスの中央図書館を視察した後、同キャンパス内のクルトゥルハイム聖堂(イエズス会神父が共同生活をしている修道院SJハウスに併設されている聖堂)を上智大学名誉教授のドナル・ドイル神父の案内で視察しました。ウルセマル議員は、「このようなきれいなキャンパスに、ザビエル留学制度でミクロネシアから留学生を送ることができ、嬉しく思う」と感想を述べました。
その後、ウルセマル議員は、テンプル大学ストロナク・ブルース学長と、昭和女子大学にて(昭和女子大キャンパス内の新校舎をテンプル大学と共有する計画があるため)面会し、ミクロネシアからの学生派遣について意見交換を行いました。

太平洋・リーダー招聘計画 ミクロネシア連邦ウルセマル連邦議員 (元大統領) 招聘
(日本・太平洋島嶼国友好議員連盟との意見交換会にて。左から:山際大志郎 衆議院議員、伊東良孝 衆議院議員、三原朝彦 衆議院議員、古屋圭司 衆議院議員(議連会長)、ウルセマル連邦議員、フリッツ駐日ミクロネシア大使、アリク・ジャクソン国会法律顧問、APIC 佐藤嘉恭理事長、APIC 荒木恵理事・事務局長)

◆ 坂本光彦氏への感謝決議手交式

ミクロネシア連邦議会は、ザビエル奨学金に多大な寄付を行った坂本光彦氏に対して、2016年に正式な感謝決議を採択しましたが、この度、ウルセマル議員の来日に際し、11月29日夜、東京倶楽部にて、APIC佐藤嘉恭理事長主催の歓迎夕食会の中で感謝決議の手交式が行われました。
手交式では、ウルセマル議員が坂本光彦氏に対する感謝の言葉を述べ、木製の額に入れた感謝決議を坂本光彦氏に手渡すと、関係者70名以上が集まった会場は、大きな拍手に包まれました。その後、坂本光彦氏が謝辞を述べ、今年の9月に来日したザビエル留学生より花束が贈呈されました。坂本光彦氏は謝辞の中で、「ロータリークラブのメンバーとしてミクロネシアに海水蒸留器を寄贈する活動をしていたが、ミクロネシアの更なる発展のためには高度な教育が必要不可欠であるとの考えに基づいて、ザビエル奨学金制度に協力することにした」と、寄付に至った経緯を述べました。また、「ザビエル奨学金の更なる発展のために皆様のサポートが必要」と、出席者に寄付の呼びかけをし、ご挨拶を締めくくりました。
手交式には5名のザビエル留学生の他、9月のエクスポージャーツアーに参加した上智大学及び上智大学短期大学部の学生15名も出席しました。学生たちはツアー中にミクロネシア連邦議会を訪問した際に、連邦議会の開会式にて、ウルセマル議員からひとりずつ名前を呼ばれて紹介を受けており、手交式の後の歓談の時間にはウルセマル議員のもとに集まって、その時の御礼をしていました。
閉会に際して、上智学院の髙祖敏明理事長は、「大変喜ばしいことに、来年9月にはザビエル留学生から最初の上智大学卒業生が誕生する。坂本様には深く感謝をしたい」と、改めて坂本光彦氏に対する感謝を述べ、大変和やかな雰囲気のうちに、夕食会は終了しました。

太平洋・リーダー招聘計画 ミクロネシア連邦ウルセマル連邦議員 (元大統領) 招聘
(坂本光彦氏への感謝決議手交式にて。上智大学生及び関係者、ザビエル留学生たちと)

◆ 地方視察

滞在日程の後半は、地方視察として、京都の金閣寺及び大阪の国立民族学博物館を、ナンマトル遺跡研究の第一人者である片岡修博士(上智大学客員教授)の案内により、視察しました。
国立民族学博物館には、1975年に沖縄で開催された国際海洋博に出席するため、ミクロネシア連邦ヤップ州のサタワル島から沖縄まで航海したカヌー「チェチェメニ号」が展示されていますが、サタワル島はウルセマル議員の奥様のご出身地ということもあり、非常に喜んでいました。また、チェチェメニ号の航海を記録したドキュメント映像を視聴した際には、懐かしさに感激する場面もありました。
ウルセマル議員は今回の訪日について、「素晴らしい日程が組まれており、大変有意義だった。あたたかく迎えられたことが大変嬉しかった」と感想を述べています。ミクロネシアと日本の友好関係の増進に寄与で出来たと思います。
なお、ウルセマル連邦議員は12月7日の連邦議会臨時会期開会式において、とくに発言を求め、今回の訪日につき詳細に報告を行いました。

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(「チェチェメニ号」とウルセマル連邦議員)

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