ポンペイ州の干ばつへの支援として水タンクを寄付
(記念小切手の贈呈式での様子)
MCTによると、カピンガマランギ環礁(首都から740km南方に位置)は数カ月にわたって干ばつの被害を受けており、地下水の井戸や集水設備、食糧資源に影響を及ぼしているとのことです。現状の設備では、干ばつのような長期にわたる自然災害に十分な対処ができないとのことで、計8,000ガロンの水タンクにより住民500人全員の飲料が確保できることになります。なお、APICは、本年4月にも同様に干ばつの被害を受けていた同国チューク州ウェノ島に1,500ガロンの水タンクを10基設置するために20,000米ドルを寄付しました。
記念小切手の贈呈式が2020年11月17日に、ポンペイ州政府庁舎にて開催され、側嶋秀展駐ミクロネシア日本国大使、オリバー・ポンペイ州知事、パーマン副知事、ルードウィグ・カピンガマランギ選出・州議会議員、コストカMCT事務局長を含め約40名が出席しました。贈呈式は、カペル・ポンペイ州知事特別補佐官による感謝と祈りの言葉で始まり、コストカMCT事務局長、側島大使、オリバー・ポンペイ州知事から、それぞれの今回の支援の目的やAPICの協力について説明や感謝の言葉が述べられました。
側嶋大使は、日本とミクロネシア連邦は歴史的なつながりがあり、長きにわたって友好的・協力的な関係を築いていることについて触れられ、日本政府がミクロネシア連邦のためにこれまでに様々な開発協力プロジェクトを実施していること、また、APICを含む民間レベルにおいても支援が行われていることに言及されました。その後、佐藤嘉恭APIC理事長の「私たちはMCTと協力して、カピンガマランギ環礁とウェノ島の干ばつによって引き起こされた被害を軽減するお手伝いができることを嬉しく思います。今回購入され、戦略的な場所に設置された18台の水タンクは、次の干ばつによって同様の大きな被害が引き起こされる可能性を減らします」というメッセージが紹介されました。
水タンクの設置が円滑に進み、APICから寄贈された水タンクが日本とミクロネシア連邦のまた新たな友好の印の一つとなることを期待したいと思います。
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今回の支援について、現地メディアで紹介されました。
国際協力推進協会(APIC)がポンペイ州離島干ばつ支援、式典で側嶋大使が挨拶
Micronesia Conservation Trust and Japan Embassy Handover Tanks and Supplies
Japanese private foundation supports Kapingamarangi drought recovery (The Kaselehlie Press)
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