一般財団法人 国際協力推進協会
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インタビュー:西インド諸島大学(UWI)卒業生 デーン・ミラー さん

インタビュー:西インド諸島大学(UWI)卒業生 デーン・ミラー さん
(左から:中村さん、デーンさん、森内さん、藤﨑さん)

西インド諸島大学(The University of the West Indies(UWI))モナ校の卒業生で、「太平洋・カリブ学生招待計画2016」の参加者でもあったデーン・ミラー(Dane Miller)さんが、日本の大学院に留学するため2018年4月より来日しています。今回はデーンさんに、留学を決めたきっかけ等についてインタビューを行いました。【2018年8月3日実施。聞き手:インターン生 中村、藤﨑、森内】(APIC和訳)


Q1・自己紹介をお願いします。

みなさん、こんにちは。デーン・ミラーです。ジャマイカ出身です。私は小さい頃から算数が好きで、また父の影響を受け、IT関係の分野に惹かれ、勉強し始めました。自分の技術を用いて多くの課題を解決していく父の姿に憧れを抱きました。ジャマイカの大学ではロボットエンジニアを目指していたのですが、IT分野の授業を専攻し始めてから二年後、プログラマーという新しい道を見つけました。その後、文部科学省の国費留学生に合格し、2018年4月から日本の東京工業大学で勉強しています。


Q2・現在通っている東京工業大学の大学院では、どのようなことを学んでいますか。

私は、ヘルスケア分野、特にリハビリテーションにおけるAI(人工知能)について学んでいます。私が主にやっているのは、ヘルスケアにおける人間とコンピューター相互作用を始めとするエンジニアリングです。研究のアプローチはいろいろある中で、私がいる研究室では、バーチャル・リアリティ(拡張現実)の技術を歩行リハビリテーションに活用する研究を主に行っています。


Q3・なぜテクノロジー分野、特にAIやコンピューターサイエンスに興味を持つようになったのですか。

先ほど述べたように、私は昔から算数が大好きでした。なぜなら、算数には必ずいつも答えがあって、その問題を解いて答えを見つけだすのが好きだったからです。これは今でも変わりません。そのため、コンピューターサイエンスについても興味を持つようになりました。しかし、コンピューターサイエンスの中で特にAIに興味を持ったのには別の理由があります。私には医者になった友達がいるのですが、彼らに会うとつい自分と比較してしまいました。友達が人の命を救っているのに、自分がやっているのはプログラミングなのかと思ってしまうことがありました。そこで、医者にならなくても人の命を救える方法はないだろうかと考えるようになったんです。そして、テクノロジー分野について学んでいくうちに、AIなら人の命を救う手助けができるのではないかと思うようになりました。さらに、リハビリテーションの分野でAIを使うことは、手術でAIを使うのとは異なり、リスクが小さい点も気に入っています。現在ではパーキンソン病患者のリハビリテーションでAIを導入する取り組みなどを研究しています。


Q4・コンピューターサイエンスを学ぶために、なぜ日本を選んだのですか。

私の母は、私がジャマイカから距離の近いアメリカへ留学することを望んでいました。ですが、私は日本以外の外国には興味がありませんでしたし、コンピューターサイエンスの分野において日本の大学は専門性があると聞いていました。さらに、二年前APICの太平洋・カリブ学生招待計画で初めて日本に来て約一カ月間上智大学で勉強して、より一層日本のことが大好きになりました。「もう一度日本に行きたい」と強く感じさせてくれる貴重な体験でしたね。そのような機会を設けてくださったAPICの方々には感謝してもしきれません。


Q5・日本での生活はどうですか?

日本は良い国です。安全で、清潔で、人々が親切で、食べ物がとっても美味しい。しかも住むのに便利です。コンビニや自動販売機がたくさんありますし、電車が時刻通りに来るのには驚きました。

日本で生活を始めて意外と大変だと感じているのは、日本人とコミュニケーションをとることです。私は日本に留学する前、日本人の友人がたくさんできるだろうと思っていましたが、現実は少し違いました。私はあまり日本人学生と話す機会がありません。なぜなら、彼らはほとんど英語を話しませんし、私の日本語もあまり上手ではないからです。でも私はあきらめていません。彼らと会話ができるようにベストを尽くそうと思っています。挨拶は積極的にするようにしているんですよ。


Q6・なぜAPICの太平洋・カリブ学生招待計画に参加しようと思ったのですか。またそのプログラムに参加した感想を教えて下さい。

私がAPICのプログラムへの参加を決めた理由は、なんといっても日本の文化が大好きだったからです。私は高校生の時に折り紙を習い、それをきっかけに日本文化に魅力を感じるようになりました。プログラムの中で、日本社会についての講義を受けたり日本文化を体験したりしたことで、日本のあらゆる側面を知ることができました。その上で、日本とジャマイカを様々な観点から比べ、現在のジャマイカに必要なことに気づくことができました。

私を含めた多くの外国人学生にとって、このAPICのプログラムに参加する価値は大きいと思います。なぜなら、このプログラムを通してたくさんの気づきを得ることができ、それを母国に還元することで、母国の発展に寄与することができると思うからです。私は帰国後、このプログラムを友達に紹介しました。彼らはとても興味を示してくれましたよ。今では、私がいた大学の日本語クラスの学生はみんなAPICのプログラムの存在を知っています。


インタビュー:西インド諸島大学(UWI)卒業生 デーン・ミラー さん
(2016年の「太平洋・カリブ学生招待計画」最終報告会でのディーンさん(左端))

Q7・ディーンさんは常に最大限の努力をしていて、学校の成績やプログラミングの大会などで良い結果を出していますが、自分の信念または原動力は何ですか?

私の中に特別な原動力というものは存在しません。ただいつも頭の中にあるのは、自分と全く同じチャンスに恵まれている人はそう多くはいないということです。だからこそ、私はいつも自分のベストを尽くそうとするんです。また、両親など自分に期待してくれる人たちをがっかりさせたくないんですよね。彼らには「おお!ディーンにはこんなこともできるのか!」と思ってもらいたいです。


Q8・卒業後の将来に向けた計画や具体的なイメージはありますか?

もしジャマイカに帰国すればジャマイカの発展に貢献していけるとは思いますが、最初は母国ではない場所で働き、様々な経験を積みたいと思っています。新しい経験から何か吸収することができれば、ジャマイカに技術を持って帰ることが出来るかもしれないと考えたからです。私は人々の助けになる仕事を通じて、世界に貢献していきたいと固く心に決めています。


西インド諸島大学
The University of the West Indies (UWI)

西インド諸島の17の国と地域で英語による高等教育を行う大学。3つのメインキャンパス(ジャマイカのモナ校、トリニダード・トバゴのセント・オーガスティン校、バルバドスのケイブヒル校)の他、通信制のオープンキャンパスが各地にあり、英語を公用語とするカリブ諸国における最古にして最大の高等教育機関として、様々な分野に人材を輩出している。

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