大臣は、スポーツのほか、文化、創造的経済と幅広いご担当で、スポーツ分野では、橋本大臣、瀧本スポーツ庁次長との間で、日本ではどのようにスポーツの普及を行っているか、スポーツインフラの整備、高齢者に対するスポーツの取り組み、スポーツ政策、学校教育におけるスポーツの体系、女性アスリートの支援など、幅広く意見交換をされました。大臣は元プロの歌手であったこともあり、芸術家である文化庁長官との会談では、長官のイルカの作品に関してどのようなインスピレーションを受け取って作品にされるのかとか、芸術の経済的価値、若手の芸術家や学生の交流事業などについてなどについて意見交換をされました。また、アニメについては、バルバドスでは関心が高く、観光に加えてアニメ産業を育成したいということで、高橋教授との間で長時間議論され、先生にバルバドスで若者を指導していただきたいという話もありました。

また、オリンピックのホストタウンとなっている山形県南陽市を訪問されました。オリンピック選手が使用する体育館の視察の後に、白岩市長を訪問されました。市長も8月初めにバルバドスを訪問されたということで和やかな会談となり、市長からは来年には青少年を連れてバルバドスを訪問するなど、将来にわたり友好関係を続けていきたいというお話がありました。その後、隣接する文化会館で開催されていた「南陽市小学校合同音楽会」に参加され、市長の来賓挨拶の際に、同市を訪れた最初の大臣として紹介され、元プロの歌手としてバルバドスの民謡「Beautiful Barbados」をアカペラで披露されました。会場は、拍手喝さいでした。南陽市では、熊野神社や漆山果樹園を訪問されました。

日程の最後には、京都を訪問し、金閣寺、龍安寺、嵯峨野・嵐山、二条城など、日本の文化にも触れられ、特に、副次官は伝統的家屋（町家など）を大変気に入られ、このような家を保持するのに町家の所有者は市から補助金を受けているのか、その金額はどのくらいか、との質問がありました。

南陽市を訪問された翌日には、佐藤理事長主催の歓迎夕食会が開催され、初めての訪日だった大臣は夕食会出席者との間で日本のすばらしさについて感想を述べられました。