一般財団法人 国際協力推進協会
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ジャマイカ教育・青年・情報大臣招聘計画

ジャマイカ教育・青年・情報大臣招聘計画

(左から:アリコック駐日ジャマイカ大使、スミス大臣秘書、マクレーン教育審議官、リード教育・青年・情報大臣、武井外務大臣政務官、ハリス国家教育基金局長、 ドンウェルディアスポラ担当コンサルタント、APIC島内評議員、ピノックカリブ海事学校校長)

2017年7月9日から14日の日程で、ジャマイカよりルエル・B・リード教育・青年・情報大臣と関係者、計6名を日本へ招聘しました。 日本滞在中、大臣一行は文部科学省をはじめとし、大学、高校などの教育機関、ジャマイカと関係のある企業を訪問したほか、東北での被災地視察を行いました。


7/10は、APIC佐藤常務理事、APIC荒木理事兼事務局長によるブリーフィングの後、外務省にて、武井俊輔外務大臣政務官を表敬訪問しました。同日の夜には、APIC主催の夕食会が開催され、武井政務官、アリコック駐日ジャマイカ大使に加え、ジャマイカと日本の教育及び国際関係に関連深い方々の出席がありました。終了後には、APIC佐藤理事長と関係者が仲睦まじく写真撮影をするなど、終始和やかな雰囲気の夕食会となりました。

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(夕食会にてリード大臣(左)と武井外務大臣政務官(右))

7/11には、ジャマイカと関連のある企業を複数訪問したほか、上智大学、文部科学省へも訪問しました。午前中は、ジャマイカにてコーヒー農園を経営するUCC上島珈琲株式会社を訪問し、上島昌佐郎代表取締役社長と面会したのち、同社主催の昼食会に出席しました。UCC東京本部では、コーヒーアカデミーにてコーヒーについて学ぶなど興味深い訪問となったようです。その後、上智大学を訪問し、歴史あるクルトゥルハイム聖堂を見学したのち、曄道佳明学長を表敬訪問しました。上智大学は、ジャマイカに本校を設置している西インド諸島大学と教育連携協定を結んでおり、ジャマイカからの留学生受け入れなど、日本とジャマイカの人的交流を推進しています。上智大学訪問後は、文部科学省にて松野博一文部科学大臣を表敬訪問しました。日本側のカウンターパートである松野文部大臣への表敬訪問はリード大臣にとって有意義な時間になったことと思います。 その後、電力事業をジャマイカで行っている丸紅株式会社東京本社を訪問したのち、同社主催の夕食会に出席しました。

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(UCC東京本部にてリード大臣(左)とUCC上島珈琲株式会社上島社長(右))

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(上智大学にて曄道学長(左)とリード大臣(右))

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(握手をするリード大臣(左)と松野大臣(右))

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(丸紅株式会社東京本社にて大臣ご一行と関係者たち)

7/12から7/13は、宮城県にて東日本大震災の被災地視察を行いました。7/12の午後には、多賀城市役所において菊池健次郎市長との面談ののち、復興状況の説明を受けたり、多賀城政庁跡を視察したりしました。

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(多賀城市役所にてリード大臣(左)と菊池市長(右))

7/13には、防災教育に積極的に取り組み、災害科学科を設置している宮城県立多賀城高等学校を視察しました。防災科学科を設置している高校は全国でも同校と兵庫県立舞子高等学校の2校のみで、多賀城高校では、「くらしと安全」の授業を参観し、防災を切り口に「家庭」と「保健」を再編し組み立てられた授業を通じて、災害時のリスクについて考える学習方法を視察しました。また、同校校長に続いて2年生の生徒が自らの取り組みについて英語で説明する場面も見られました。リード大臣は防災科学科のカリキュラムに非常に強い興味を持たれ、カリキュラムについての質問もされるなど、有意義な視察となったようです。その後、大臣ご一行は東京で開催された駐日ジャマイカ大使主催のレセプションに参加しました。

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(宮城県立多賀城高等学校にて災害科学科の授業に参加するリード大臣)

最終日となる7/14には、東京海洋大学と都立小石川中学教育学校を訪問しました。東京海洋大学では、竹内俊郎学長をはじめとする役員の方々との懇談をしたのち、先端ナビゲーションシステム等の説明を受けるなど、主に同大学が取り組む技術の視察を行いました。その後の訪問先である都立小石川中等教育学校は、文科省よりスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けており、大臣ご一行は日本の最先端の技術教育を視察しました。また、同校では、課外活動の取り組みを生徒が英語で説明するなどの様子も見られました。

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(東京海洋大学にて大臣一行と東洋大学関係者たち)

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(都立小石川中学教育学校にて授業を視察するリード大臣)

短い滞在でしたが、リード大臣とご一行には日本の様々な教育の現場を間近に知ってもらういい機会になったことと思います。また、教育分野だけでなく関連企業への訪問等、日本とジャマイカの友好関係の維持および更なる発展を促進する一歩となればと願います。

後日、2017年7月20日付のジャマイカの主要紙で報道され、リード大臣は「仙台で訪問した多賀城高校の防災教育をジャマイカでも取り入れたい」と述べられています。

概要(日本語訳)は以下のとおり。


 ◇


20日付当地主要紙グリーナーは、「コーヒー生産が学校のカリキュラムに導入される」及び「学校に新しい安全対策」と題する記事を掲載し、訪日したリード・ジャマイカ教育・青年・情報大臣が、 ジャマイカと日本が協力して、ジャマイカの学校にコーヒー生産及び防災カリキュラムを導入することを検討していると発表した旨を報じた。要旨は以下の通り。


1. 先週に国際協力推進協会(APIC)の招待で訪日したリード・ジャマイカ教育・青年・情報大臣は19日、閣議後の記者会見にて、学校のカリキュラムにコーヒー生産と防災のためのプログラムを導入することを検討していると述べた。


2. リード大臣は、コーヒーは日本でとても大きなビジネスであり、ブルーマウンテン・コーヒーは極めて国際的である。コーヒー生産を学校のカリキュラムに取り入れることでコーヒーの重要性を生徒に示せる。 コーヒー生産における協力は、異文化交流やジャマイカ人が日本で学ぶ機会を与えると述べた。


3. また、同大臣は政府は安全への統合的アプローチの一部として、日本の大学及び高校と協力し、災害科学と環境技術のプログラム提供・発展や新しい科学学校の設立のために、複数のプログラムを実施する検討をしていることを明らかにし、 日本が行っていることは世界的に利用できるので、学校のカリキュラムに取り入れ、ジャマイカ人が適切に利用できるようにすると述べた。


4. なお、リード大臣とともに、マックリーン教育・青年・情報省教育審議官、ピノック・カリブ海事学校校長らが訪日した。


原文はこちら


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