太平洋若手リーダー招聘計画
(左から四番目:APIC佐藤常務理事 / 右から二番目:太平洋諸島センター黒崎所長代行 / 太平洋島嶼国若手リーダー)
若手リーダー訪日団は22日から23日にかけて、秋葉剛男外務省総合外交政策局長や濱地雅一外務大臣政務官、大島理森衆議院議長、更には関係国との議院連盟を構成する古屋圭司衆議院議員、石原伸晃国務大臣をはじめとする多くの国会議員、城内実衆議院議員など、日本の政治・外交においてご活躍されている方々との意見交換を通じて、今後の太平洋島嶼国と日本の協力関係促進の重要性について再確認しました。それぞれの国家を担う若手リーダーが一堂に会し議論するという機会は、国際的な平和友好関係を築くうえで有意義なものであったと感じられます。
(島嶼国との議員連盟を構成する国会議員の方々との懇談会の様子 / 右下:APIC佐藤理事長)
22日、日本において太平洋島嶼国の情報の発信地である太平洋諸島センターを訪れた際には、自国の文化が日本でどう紹介されているのか、関心をもって積極的に質問する姿が見受けられました。また、タニタ食堂での食事や早朝の築地市場での視察などは、日本の食生活のきめ細かさや活力あふれた水産業の実情に触れる良い機会となりました。
全日程を通して、上智大学(地球環境学研究科プテンカラム委員長によるブリーフィング)、株式会社東芝府中事業所(水素エネルギー研究開発センターの視察)、バイオエナジー株式会社(ゴミをエネルギーに変える技術の紹介)、気象庁(津波や地震、火山、天気の予報の現場を視察)、JICA(環境管理分野とエネルギー分野の太平洋地域におけるJICAの取り組みについてブリーフィング)などの諸機関への視察も行われました。各分野における日本の先端的な取り組みに触れ、自国において参考となる点を大いに学ぶ機会となったと思われます。特に、エネルギー資源を輸入に頼っている太平洋島嶼国にとって、同じ課題を抱える日本のエネルギー問題に対する取り組みを知ることは、大変有意義であったと見受けました。
(気象庁予報現業室視察の様子)
3日間の東京視察全体を通じて、若手リーダー訪日団は積極的に質問を重ね、日本との今後の関係構築への取り組みにつき大変意欲的な姿が見受けられました。また、若手リーダー同士の会話も多く、太平洋島嶼国相互の関係をより深めるきっかけにもなったと感じます。今回のAPIC「太平洋島嶼国若手リーダー招待計画」が、ミクロネシア連邦・パラオ共和国・マーシャル諸島共和国・日本の4か国の間の相互理解を深め、今後の協力関係を一層促進させる重要な契機となることを期待します。(渡邊)
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