Action from school
神奈川県発 明治学院大学 特定非営利活動法人 JUNKO Association
先輩から後輩へ受け継がれる教育支援の遺志
1993年に交通事故で他界した一人の女子大生が生前に抱いていた夢。机やいす、時計、楽器などの備品の寄附、増築のための募金集めなど、ベトナムの小学校建設と運営を支援したのは、彼女の遺志を受け継いだ学生たち。その活動はNPO法人「JUNKO Association」へと発展。資金集めから団体の運営、現地の活動までを学生が中心となって行い、活動の幅も広がっています。

学校へ行くことが困難であったり、ドロップアウトしそうな子どもたちに助成金を支援。一方的になりがちな関係を改善するため、2001年からは現地で学生と子どもたちとの交流を開始。「将来の夢」などをテーマに絵を描いてもらったり、日本について知ってもらうために「日本○×クイズ」などを行っている。
1993年、大学3年生だった高橋淳子さんは、東南アジアの経済を調べるためベトナムの都市ダナンを訪問。開発途上国の貧しさに直面し、「途上国のすべての子どもたちが学校に行けるよう支援したい」とレポートに決意を記しました。しかし同年12月、淳子さんは交通事故で他界。淳子さんの遺志をかなえたいとご両親が提供した基金と、所属していたゼミの仲間たちの募金をもとに、95年、ダナン近郊の村に小学校が建設されました。
感謝を込めて村人が名付けた学校の名前は「ジュンコスクール」。そして、ゼミ生を中心にジュンコスクールを支援する活動がスタートし、「JUNKO Association(JA)」が設立されました。
JAの活動は後輩たちに引き継がれ、その後、活動の場もベトナムからミャンマーへと広がりました。2007年には特定非営利活動法人(NPO法人)に認定。現在は教育環境の改善と向上を目指し、経済的・物資的な援助を行うとともに、年2回現地を訪れ、交流活動などを続けています。
現在の会員は78人、うち学生は51人。学生がJAに参加する動機は、「ボランティアに興味がある」「国際協力の仕事を目指している」「雰囲気の良さにひかれて」などさまざま。高校時代から国際協力に興味があったという現代表の石井裕佑さん(2年)が、いくつかあるボランティアサークルの中からJAを選んだのは、すべてを学生主体で行っているところに魅力を感じたから。団体の規模が小さい上、学生なので年2回しか現地に行けないこと、言語が壁となり思ったように支援できないなど、つらく感じることもあると言います。それでも、子どもたちが笑顔で発する「カムオン(ありがとう)」という言葉や、日本で応援してくれる周囲の人に力をもらいながら、活動を続けています。
活動を通じて見えてきたこともあります。「メディアで報道されていることがすべてではなく、現地に行かなければ分からないことがたくさんある。いろいろな視点からものを見ることが大切」と石井さん。
JAの理事長(兼顧問)でもある国際学部の江橋正彦教授は、「学生ということで温かい目で見られるので支援が得やすく、日本の若者へのインパクト効果もある。現地の子どもたちに比較的容易に溶け込むことができ、子どもたちにとって"手に届く目標"となることも大きい」と、そのメリットを話しています。
昨年秋には、ジュンコスクールで学んだ一期生が明治学院大学に留学するなど、支援はさまざまな形で実を結んでいます。一人の学生の思いは後輩たちに受け継がれ、深く広く根を張りながら成長を続けています。
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| ベトナムのダナン近郊の村に建てられた 「ジュンコスクール」。 | |||
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| ミャンマーのヤンゴンから車で4時間のレパダンを拠点に、2001年から校舎の一部建替えを開始。子どもたちとの文化交流、教育支援へと活動の幅を広げている。日本のことを知ってもらうためのクイズや日本語講座、スポーツ大会、ミャンマーと日本の歌の披露、図書やパソコンの寄付などを行っている。 | 通常の活動は毎週水曜日。戸塚校舎にメンバーが集まり意見を交わす。 | ||
ネットでは、ベトナムやミャンマーで買い付けた雑貨なども販売しています。収益金は全額、ベトナムとミャンマーの子どもたちへの教育支援事業の運営資金となります。詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.junko-association.org/
2009.07.01






