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国際協力 Q&A

第36回 ODA(政府開発援助)予算の仕組み

緑さん:ODAを実施する上で、どのような予算があるの?

アキラ先生:ODA予算には、まず税金(租税収入)を主な財源とする一般会計予算があるんだ。この一般会計予算に特別会計、出資国債、財政投融資等を含めたものがODA事業予算といわれるもので、ODA事業はこのような財源からなる事業予算によって賄われているんだよ。平成20年度のODA事業予算の図で、その構成などを見てみよう。

平成20年度ODA事業予算(政府案)の概要とその財源 のチャート

平成20年度ODA事業予算(政府案)の概要とその財源チャートPDFへのリンク「平成20年度ODA事業予算(政府案)の概要とその財源」のPDF版がご覧になれます

大地くん:ODAは外務省だけでやっているわけではないの?

アキラ先生:ODAは表にあるように、外務省だけでなくいろいろな省庁が連携してやっているんだ。幅広い分野の援助を行っているので、各省庁が得意とする援助は各省庁が実施した方が効率的で効果的な援助ができるので、そうした形で行われているんだよ。また、各省庁別の予算額をみてみると、一般会計予算では無償資金協力やJICAの予算のある外務省が多いけど、事業予算では財務省が一番多くなっているんだよ。ODA事業の半分ぐらいを占める円借款の多くを賄っている財政投融資や国際金融機関向けの財源となっている出資国債のほとんどは、財務省の予算だからなんだよ。

平成20年度ODA予算(政府案)の表

平成20年度ODA予算(政府案)の表PDFへのリンク「平成20年度ODA予算(政府案)」のPDF版がご覧になれます

緑さん:日本は国際会議などでODAを増やすといっていたけど、一般会計のODA予算が年々減っていて大丈夫なの?

アキラ先生:確かに、日本は2009年までにODA事業量を100億ドル積み増しするなどの国際公約をしているね。片や厳しい財政事情の中で、20年度の一般会計予算ではODAも前年度比4%減少している。ODA事業量は、ODA事業予算の他に債務救済や補正予算も含まれるので、年度途中に緊急に必要となる援助については、補正予算を組んで対応したり、一般会計以外の財政投融資の資金を財源とする円借款を積極的に活用しながら、ODA事業量が減らないように工夫しているんだ。
でも、円借款の対象とならない貧しい国への支援を担う無償資金協力や途上国の経済的自立を支援するための技術協力の大宗は、一般会計予算で行っているので、このまま減少しつづけるのは問題があるよね。

予算のイメージイラスト

(つづく)

2008.02.29

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