PEOPLE
吉本多香美 [ Takami Yoshimoto ]
女優
【Profile】
1971年埼玉県生まれ。映画や舞台テレビドラマで活躍中。舞台「ラブレター」6月24日〜7月2日まで銀座博品館劇場に出演。「アフリカン・フェスタ2006」のナビゲーターとして出演。
アフリカに何か恩返しができたら
“アフリカは私の第二の故郷”と思うほど、アフリカのすべてが大好きです。
大自然、野生動物、音楽、踊り…あらゆるものが私のものの見方や考え方に影響を与えてくれました。アフリカでの体験が、私の精神的なコアになっているといっても過言ではありません。
私が初めてアフリカを訪れたのは15歳のとき。父に連れられ、大自然の中でキャンプ生活を経験しました。テントで寝ていると、遠くから地響きが近づいてくるので外を見ると草原の向こうにヌーの大移動が見えたり、ライオンがトピーをハンティングする瞬間を見たり。マサイ族の酋長さんの家を訪ねたときは、牛のふんで作られたという家の中の美しさに驚きました。
「アフリカン・フェスタ2006」でアフリカン・ダンスを踊る吉本さん現地の人が私たちのテントに集まってきて、焚き火を囲んでダンスをしたことも。言葉は通じないけれど、人間みな同じなんだ、と感じることができました。 アフリカには、もう何度も足を運んでいますが、今この瞬間も「あの草原を象たちが家族と一緒に歩いている」と感じることによって、とても豊かな気持ちになれます。どこにいても、地球を上から見れるような視点をもてるようになり、私たちは、この野生の動物たちやこの人たちと同じ大地を共有しているんだと、地球に神聖さを感じるようになりました。
私の友人に、世界を自転車で横断した人がいます。彼は旅の途中、ギニアで赤痢とコレラを併発し、生死をさまよう状態に。そのとき、村人は見ず知らずの彼を必死に看病し、彼が使えば村の人が使えなくなってしまう貴重な薬を注射してくれたといいます。彼は帰国後、「恩返しがしたい」と井戸掘りの技術を勉強して、一人で再度ギニアに渡り、村の人と一緒に井戸を掘り、その技術を村の人に伝えました。そのおかげで、村では汚染された水による病気が激減したといいます。
私も、素晴らしい体験をさせてくれたアフリカに、何か恩返しできることがあるのでは、と今考えているところです。
2006.05.29

