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道傳愛子さん

道傳愛子[ Aiko Doden ]
NHK報道局 NHK海外ネットワーク チーフ・アナウンサー

【Profile】

上智大学外国語学部英語学科卒業、NHK入局。94年米国コロンビア大学大学院(国際政治)卒業。「おはよう日本」「ニュース9」を経て、2000年〜02年までタイNHKバンコク支局特派員を務め、現在に至る。世界情報社会サミット(WSIS)日本政府親善大使。

GDPでは計れない“幸せ度”がある

インド洋津波のとき、タイのプーケットで避難所の取材をしていると、被災者の方が、暑い中を歩いている私たちに「そんな暑いところにいないで、中に入ってお昼を一緒に食べていきなさいよ」とにこやかに声をかけてくれました。

津波で家や家族を失うなど、大変な状況の中でも、日々の暮らしを営んでいる。GDP(国内総生産)などでは計れない自分たちの“幸せ度”みたいなものをもっている、そのたくましさを感じました。

メディアで仕事をしている立場で考えると、開発途上国が抱える問題は、継続して取り上げ、人々の関心を喚起し続けることが大切だと思います。

今年は、国連総会首脳会合で貧困削減に焦点が当たっていますが、貧困問題は昨日、今日のことではなく、これまでずっとあり、残念なことですが、今後もあり続けるかもしれない問題なのです。

ミャンマーで取材中の道傳さん(右から2人目)

東南アジアなどでは、日本の援助(ODA)に対する期待の大きさを感じます。日本の支援で建てられた学校や橋が“日本の人たちの志だ”ということがきちんと伝われば、その国ともさらに良い関係が築けると思うのですが。

国際協力への第一歩としてボランティアがありますが、その日本語訳はないですね。子どものころ過ごした英国での体験から考えると、日本語の「お手伝い」に近いと思います。自分で進んでできるお手伝いの延長と考えれば、家の中から学校、地域社会、国、世界へと広がっていくのではないでしょうか。

でも、途上国のことを知らなければ、そうしたきっかけをつかめないですよね。同様に、貧困克服や女性の地位向上には、途上国の人たちが知識を得られる環境が欠かせません。日本政府親善大使を務める「世界情報社会サミット(WSIS)」が、11月16〜18日にチュニジアで開かれますが、その点でICT(情報通信技術)の果たす役割もまた大きいと思います (談)。

 

2005.09.26

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