一般財団法人 国際協力推進協会
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理事長コラム(2021.12)

皆さん、こんにちは。APIC理事長の重家俊範です。

 9月の臨時理事会で、理事長を仰せつかることになり、同月24日に就任いたしました。佐藤前理事長には長きに亘りAPICの活動を積極的に主導して頂き、お礼を申し上げたいと思います。

 APICには長い歴史があります。日本と諸外国の相互理解と国際開発協力の推進のために1975年に発足、その後の法律改正により、2013年4月一般財団法人国際協力推進協会に移行、活動してきています。具体的には、①太平洋島嶼国地域、カリブ地域における国際開発協力の支援事業、②外務省幹部などによる国際情勢講演会、③国際協力懇話会(とくに地方との連携)、④「上智大学・APICザビエル高校留学生奨学金」など留学生の支援、⑤国際協力に関心ある若い世代の育成の活動等を行っています。

 特に日本や相手国の将来を担う若い世代の人々の相互理解や協力の推進は重要なことだと考えています。島根県隠岐郡海士町では、同町役場の協力を得て同町にある県立隠岐島前高校の皆さんとAPIC寄付講座「夢ゼミ」を開催しています。同町の皆様と御一緒に活動する機会を得ていることを大変うれしく思っています。先日大江和彦町長とお話しする機会がありましたが、島の発展のために尽力されておられることに感銘しました。本年8月に開催された東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンとしてミクロネシア代表団やパニエロ大統領をお迎えされる予定でしたが、コロナ対応のために中止になったのは大変残念でした。

 私は嘗て外務省の大洋州課に勤務、南太平洋の島嶼国に関する仕事をしたことはありますが、今回太平洋やカリブ海の国々との関係強化に携わることを楽しみにしています。

 目下コロナ禍のために活動は容易ではありませんが、ミクロネシア地域からの留学生支援や国際情勢講演会などは着実に進めています。本年9月にはAPIC-MCT留学生1名が上智大学大学院を卒業、もう1名が3月に卒業予定、更に9月に新たに2名が同大学院に入学しました。また9月にはザビエル留学生1名が上智大学を卒業しました。過去約2年、特に留学生や若手リーダー、報道関係者の招聘活動等は、海外との往来が難しくなったため、残念ながら全面的にストップしてしまい、留学生は海外からオンラインでの授業を受けざるを得ない状況となりました。また留学を終えた学生が本国へ帰国することもままならなくなった事例も発生しました。  他方で今回コロナ禍は、これ迄世界でどれだけ濃密な国際往来が進行していたのかを再認識する機会にもなったと思います。11月には新たにオミクロン株の感染が南アで報告されましたが、早期にコロナ禍を制御しフルに活動ができる時が戻ってくることを切に願っています。  今後ともご支援を頂きますようお願い申し上げます。


(2021年12月記)


一般財団法人 国際協力推進協会
理事長 重家 俊範

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